箱庭と梯子

紙製ブックカバーの話

また更新をサボっていたわけだが、この数週間ブログのことを綺麗さっぱり忘れていたわけではない。
一応過去のお題「リラックス」・「紅葉」でリード文までは書いたのだが、ボツ。
「ハロウィン」の時の文章もカオスだったとか言わないで


お題スロットも覗いたものの今の気分にしっくりくるものがなかったので、今回も「今週のお題」に頼ることにした。


最初は素直に自分が最近読んでいる本について書こうかと思ったのだが、ふと「書かねば」という謎の使命感に駆られたのでブックカバー、それも紙製ブックカバーの話をする。


どうも改めまして、ブックカバー未装着の本を持っている人を見るたびに「スマホにカバーはつけるのに本にカバー付けないのはどういうこと!許さん!!」と思っているブックカバー過激派の人間です。


私は紙製ブックカバー推し(次点で固めの布製のもの)なのだが、そういう人に対して世間は意外と優しくない。


書店だと紙製のカバーをかけてくれるが、シワが寄ったり汚れが付いたりしてしまうことがある。他の本に付ける時も、折り目が目立って不格好だ。
そうすると自分で掛け直すしか解決策はないのだが、代用できる紙というのが案外ない。


ということで、紙製ブックカバーに使える紙についてひたすら語ることにする。我ながらしょうもないなこのテーマとか思うが、気にしたら負けである。

 


①紙袋
まとめサイトなどで結構推奨されている。が、個人的にはあまりおすすめできない。
紙袋の防御力は高いしそこそこいい紙だし、何よりデザインもいいものが多い。


しかし、固い。某文庫が夏のキャンペーンで配布していた限定カバー並みに固い。固くて何が悪いとお思いかもしれないが、美しく折れなかった日にはテンションだだ下がりである。

某キャンペーンが成立するのは、あらかじめ折り線があるからだと思っている


しかも(紙袋の大きな面を使っても)その面だけではカバーできないこともある。その結果、面と面の境界線(すなわち折り線)をまたぐことになる。ここをポケットの折り線にしてしまえばいい話なのだが、悲しいかな、ここの線の周囲は大体傷が多い。


さらに、お店でもらった紙袋の場合は家に持ち帰るまでに大抵どこかぶつける(私だけだろうか…)。ブックカバーを使っていればいつか傷が付くのは当たり前なのだが、使う前から傷だらけなのは頂けない。気分の問題である。

 

 


②包装紙
ここでは貰い物の包装紙(折り目だらけ)ではなく、文房具店などで売っているかわいい包装紙の話をする。

だいたい筒状に丸められていて、これでもか!っていうくらい跡がついているのが残念だが、伸ばしてから掛ければ何とかなる。気合いだ。


弱点というか注意点は、包装紙というものは秋冬にかけてクリスマスの影響をもろに受ける商品だということだ。この時期の包装紙の色は赤か緑か白、さもなくばサンタかトナカイかクリスマスツリーが我が物顔に鎮座しているものばかり。
違うから!主役は君らじゃないから!!包んでるプレゼントだから!!!
と思い始め、そもそも包装紙でブックカバーを作ろうとしている自分の発想が邪道であることを悟ることになる。

 


③コピー用紙
プリンターで印刷したり、ハンコやシールなどでデコったりして自分好みのデザインにできるという素晴らしいメリットがある。


しかし、残念ながら防御力は皆無。ぎゅう詰めのカバンに入れようものならすぐシワが寄る。何なら破れる。折った角が曲がる。
真っ白な紙だと透けるし、汚れが目立ちやすいという弱点もある。


さらに個人的には、一般的な家庭にある(であろう)A4サイズだと小さすぎる点は致命的だと思っている。
文庫や新書なら辛うじてカバーできるが、私は上下の折り返し(裏部分)は最低2cm・左右(折り返しポケット)は最低5cmないと許せない人間なので、1枚ではカバーできない。
2枚を貼り合わせてカバーしてもいいのだが、そこはかとない残念感が漂う。ちなみに「そこはかとない残念感」とか言いつつ、私が書店カバーの代用品としてお世話になっているのがこの方法である。


そんな人に対するアドバイス
・両面テープを使って貼る(セロテープは見映え的にダメ絶対)
・貼り合わせた部分の表側はマスキングテープを上から貼ってごまかす
以上2点を踏まえれば、そこそこ見栄えのするカバーが作れる。若干透けるが。


話は逸れるが私が推しているマステメーカーは「BGM」である。
キウイとさくらんぼの柄のマスキングテープを衝動買いしたことがあるのだが、かわいい。とてもかわいい。もともと乏しい語彙力がさらになくなってきた。

 

 

さて。
ここまで紙袋と貰い物の包装紙をディスってきたわけだが、両者のデザイン性を否定しているわけではない。ブックカバーには不向きというだけで、素敵なものは多い。
それなら、栞にしてしまえばいいのである。
もちろんそのままだと栞向きの固さではないので、ラミネートをすると良い。
ということで、(紙袋と包装紙以外で)ラミネートをすること前提で栞向きの紙についても書く。


・カレンダー、ダイアリー
卓上カレンダーなどでは、装飾が凝っているものがある。ここを切り取り、ラミネートする。
この方法だと六曜が入ってしまうことがあるが、小さめのシールなどで隠してしまえば問題はない。
思い出の月などがあれば、捨ててしまう前に試してみてもいいかもしれない。


・ミニカード、便箋など
上と同じく、柄のところを切り取ってラミネートする。書き損じのもの、捨ててしまうものなどがあれば試してみてほしい。


・チラシ
ブランドのものであればデザインもすっきりしていて、綺麗な栞にできることが多い。また不動産広告などでは綺麗な空の写真を使っていることも多いので、使ってみてもいいのではないだろうか。
値段などの情報入りだと使っていてテンションだだ下がりなので、別の紙と貼り合わせてラミネートすると良い。

 


以上、あまり需要のなさそうなことを思いつくままに書いてきた。
もし参考になる部分があれば幸いである。

 

 

 

追記。

100円ショップでは本の各種サイズに合ったビニールカバーを販売していることもあるので、薄めの紙をセットして使う手もある。

私のように紙の手触りを楽しみたい人には向かないかもしれないが…。

 

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今週のお題「読書の秋」