箱庭と梯子

ハロウィン

ちゃんとブログを書こうと考えながらも実際には何も更新できていない。
書きたいことはたくさんあるのに、書き始めたところで「おいおい何だこのおちゃらけた文章は」と自分の中でストップがかかる。

さすがにこれは良くないと思い、はてなブログの「今週のお題」に頼ろうと思った。
そこまではいいのだが

 

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マジか。


世間がバカ騒ぎするようなイベントに対して、「はてなブログは斜め45度くらいの冷めた視線を送ってる」みたいな勝手なイメージを持っていたんだが…。
※偏見です

はてなブログ、お前もか。

 


お題スロットも初めて使ってみたら面白かったけど、やっぱり自分では絶対ハロウィンをテーマにして書かないだろうし、いい機会だと思って書いてみようと思う。

 

前置きは長くなったけれども。
「今年のハロウィンをどう過ごすか」ということであれば、アルバイトということになる。
某商業施設のなかにある書店でバイトしているので、悪く言えば俗っぽい(そして無駄に煽ってくる)BGMを聞きながらひたすらブックカバーを掛けたり袋に入れたりすることになりそうだ。


このBGMというのがやたらとテンポが早くて騒がしい曲で、店員を焦らせてミスを誘発する感じの曲なのだ。ここ1ヶ月ほど流れているから慣れてきたが、お願いだから何かとバタバタする閉店間際まで流すのはやめてほしい。
ちなみに明日からは煽る系のクリスマスソングが流れる可能性が高い。今からとても心配だ。

 


…話が盛大に逸れた。
バイトの前後でハロウィンに関係のあることをするかと言えば、そんなこともない。
バイト前は大学のゼミの作業をしているだろうし、バイト後は帰って寝るだけ。

今月はスマホの通信量が最大限まで達してしまったので、今日の移動中は(課題関係の調べ物や作業を含めて)できることはほとんどない。

 

自分は今年ハロウィンと何か関わったっけ、と振り返っても、あまりなかった。
バイト先でハロウィンのBGMを聞く以外だと、ニュースで渋谷の様子を見たのと、LINEのトーク画面がハロウィン仕様になっていたくらい。ほぼ他人事だ。

 

ハロウィン自体が嫌いというわけではなく「人に迷惑かけない範囲で個々人が楽しめばいいんじゃないでしょうか」というスタンスを取っているだけなのだが、どうして自分は世間でこれだけ盛り上がっていることに無縁なのか。

一緒に楽しんでくれる人がいないからか…という結論に達しかけ、虚しくなってきたのでこれ以上考えるのはやめる。


まぁ、ハロウィンの仮装衣装は非日常的で綺麗なものも多いから、見ているだけでも楽しいだろう。Instagramで投稿をのんびり見るのもいいかもしれない、という考えに至り、ふと気づく。


通信制限されてるんだった。

 

何この疎外感。
スマホ通信制限ごときで、なぜこれほど世間から疎外されているのを感じないといけないのか。

意味が分からない。意味が分からないけれども。

 

誰もがスマホなどの端末を当たり前のように持つようになり、文字や写真で可視化された「今、誰が何をしているのか」を消費する。

他人の生活空間(それは時として「世間」ということにもなるだろう)と自分のそれが限りなく近いものになったという側面は否定できないと思う。近いどころか、重なっている部分もあるかもしれない。

他人の生活空間は今や自分と無関係ではなく、端末で何か操作をする度に、自分の世界は変化せずにはいられない。


その意味では、スマホに世間が宿っている気がする。

世間と呼ばれる―いや、そう呼ばれていた、本来は抽象的だったものが。

世間はあまりに生々しくなった気がする。なくなったとまでは言わないけれども。

 

 

とりあえず今の私の最大の関心事は、あと数時間後に解除される通信制限である。

「何もかもスマホでこなしすぎじゃないか?」と自分で自分にドン引きしながらも、結局私はこの電子端末がないとやっていけないのだ。

 

そんな、何かと不自由なハロウィン当日である。

 

 

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今週のお題「ハロウィン」